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鹿児島空港で四時間

展示会のため、飛行機を乗り継いで、大阪に移動。

チケットの手配がいつもどおり直前になってしまい、台風の影響もあって、鹿児島空港での取トランジットが四時間待ちとなってしまった。

空港で四時間。試されている。

まず、手始めにjalカードの更新キャンペーンみたいなものがやっていたので、軽く更新作業をしてもらうことに。
「お時間は取らせませんから。」おねえさん。
いやいやゆっくりでいいんですよ、と僕は心の中でつぶやく。
しかし、おねえさんの超早口営業用マニュアルトークで早々に手続き終了。
まあいいか。

次に、前からずっと気になっていた足湯に。鹿児島空港には天然温泉の足湯があるのだ。勿論ただ。そこで、足湯をしながら携帯電話でメールの確認と返信を行う。いかんいかん。ついつい平行作業をしてしまう。ここでかなりの時間を費やし、ゆったりと休憩できる場所を探すことに。

実は、この手の作業は昔から得意で、奥まったゆっくりしたスペースを発見。しかもノーバディー。さらに、そこでは地元の中学生のポスター展がやっているではないか。そこで、ソファーに座りながら温泉後のぽかぽか気分でじっくり鑑賞。発想が実にすばらしい。僕が中学生のときに、これに勝てただろうか、僕ならどうしていただろうかなどと、心の中でつぶやく。

その後、ソファーでぐったりしながら、新しいサーフボードのデザインを考えているうちに、僕は心地よい眠りに落ちていった。壁一面のガラス窓の向こうでは、滑らかな曲線をした飛行機が右から左へ、静かな離陸を繰り返している。台風でやや混乱した空港の喧騒が、まるで炭酸がはじける時の音のように、シュワシュワシュワシュワと、遠くのほうから聞こえてくる。

目を覚ますと、出発まで一時間ちょっととなっていた。しめしめ。なんとか乗り越えたぞ。
僕はレストランに行き、焼酎お湯割ときびなごの刺身を気持ちよくつまんでいるおじさんを眺めながら、黒豚のカツどんを食べた。

僕は満を持して、出発まであと少しとなったところで、ゲートに入った。
あと、15分位だろうか、と思って、ゲートに到着したとき、アナウンスが。「機材の到着遅れで出発が一時間遅れます。」

my God!!



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by kei-jewellery | 2010-10-28 22:36

グループ展のおしらせ

10月29日、30日の二日間、大阪にて開催されるグループ展に出展することになりました。

大阪を代表する、ベテランの宝飾職人の方々との合同展示です。ダイヤモンドや、ルビー、エメラルドなど、とても繊細できらびやかな世界が会場に広がります。およそ人の手によって創り出されたものとは思えないその技術は一見の価値有りです。
僕は先日の個展に展示した作品を数点、展示する予定です。

両日とも、僕は在廊しています。皆様、よろしければいらして下さいね。

ジュエリストクラブ展
2010年10月29日(金)am11:00〜pm7:00
  10月30日(土)am11:00〜pm6:00

場所:ギャラリー大宝
       〒542-0085
       大阪市中央区心斎橋筋1-4-28
       大宝ビル4F(カメラのナニワの隣のビルです) 
       tel:06-6271-6685 


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by kei-jewellery | 2010-10-26 20:40

離陸と着陸

ドンドンドン、ガチャ、ガチャ、という家の入り口のドアを開けようとする大きな音に起こされる。
いったい、こんな朝早くからなんだっていうんだ。僕はベットから起きて玄関まで歩いていく。中村さん、速達です、僕が鍵を開けるなり、扉をバッと開いた郵便のおじさんが元気よく挨拶をしてきた。 

こんな朝早くに郵便なんて、と思って時計を見ると、もう九時半を回っていた。
閉め切られた部屋のカーテンの隙間からは強い黄金色の光が差し込んでいる。その光は部屋の空気に舞う小さなホコリを映し出し、新たな光を散乱させていた。
誰でも、勝手にドアを開けるというこの島の風習には閉口するが、実際、起こしてくれて助かった。それだけ平和だということなんだろうか。もともと、マンション暮らしのカギっ子だった僕にはなかなか慣れないことも多いけれど、やっぱり、この島ののんびりしたムードには救われることが多いような気がする。

午前中、海をモチーフにした作品の制作を、受験前の学生のようにガリガリと行う。今回は、設計図をしっかりとおとしていくタイプの作品で、終始精密な作業が必要とされる。緻密な作業が、おおらかで流れるようなイメージを創り出すことになる。

午後から、納品のため、外出することに。スーツに着替え、アタッシュケースで(嘘)。短パンとTシャツに着替えて、車をはしらせた。
暑い。空には季節はずれの積乱雲が張り出していて、夏の再来を思わせる強い光りが、運転席のサイドガラス越しに僕の頬を照らす。東の海からの風が道路沿いに咲くハイビスカスの花を強く揺らしていた。

奥まった海沿いにある、素敵なコテージで納品を済ませる。直接、作品を渡して、喜んで頂けるのが嬉しい。
こうして作品を通して人と繋がることができて幸せだと思う。僕の作品が少しでも、みんなの生活に彩りを与えているんだな、と感じ、僕はジュエリーを創ってて良かったなと心から思う。繋がりから生まれる、感動や喜び、希望が僕の力になっていく。

夕方、アトリエに戻って、制作の続き。
ハーブティーを入れて、アンドレギャニオンの“piano solitude”をセットして作業を開始する。
昼と夜が入れ替わる時間帯、あたりはシンと静まり、部屋の中を気持ちの良い集中が漂う。至福の時間だ。

風邪をひいて、一週間ほどぐずぐずしている間に、個展後の“休みたい。ゆっくりしたい。”モードが、すっかり“何かやりたい。新しいことをしたい”モードに切り替わっていたようだ。
長期における制作においては、それを終わらせるとき、次の活動へスムーズに、良いモチベーションで入ることができるように、或る程度の方向性を示唆しながら、その一連の作業を終えるのが望ましい。それは重要でありながらとても難しい作業だ。飛行機でも離陸よりも着陸の方が難しいのと似ているような気がする。
今回は少しハードではあったけれど、うまく切り替えができたようだ。

月末の大阪も楽しんでいきたい。
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by kei-jewellery | 2010-10-25 23:29

For better or worse

これ以上は攻めてはいけないな、と思うようなことでも、
やってみると、案外うまくいってしまうことがある。

屋久島に帰ってきて、作品の発送を終わらせた後、海に入りまくり、飲みまくりしていたら風邪をひいた。
まる二日間、布団の中で過ごしたけれど、なかなか治らない。
立つだけでもふらふらとしていたけれど、僕は思い切って外出することにした。
仕事の打ち合わせを数件作ってノマドカフェに。
カフェで豚肉とキャベツのカレーを食べて、マンゴージュースと温かくて濃い紅茶をたっぷり飲み、Kやん達やRJたちとたくさん喋ったら、かなり体が楽になった。
美味しいカレーのスパイスだろうか、マンゴーのビタミンか、もしくはAちゃんのグッドライディングの話しのおかげなのだろうか、とにかく助かった。

今日は全てのことが僕自身に優しく作用したのだと思う。
二度と揃うことのない、儚い瞬間の組み合わせが僕にとってうまく働いたんだ、と思うと、なぜか凄く得をした気分になった。

同じ気持ちでいても、うまくいくときと、そうでないときがあるのだろう。
悪化しなくてよかったーー。
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by kei-jewellery | 2010-10-22 23:45

磨き直す

個展の時、以前に選んで頂いた作品を持ってきて頂いたものがあって、それらを磨き直す作業。

みなさん、大切に使って頂いていることが、少しだけ古くなった作品から伝わってきて、嬉しい。
チェーンを外し、それぞれのパーツに分けておいてから、磨く。紙ヤスリを使う場合もあるし、洗浄液を使う場合もある。それぞれには適応した洗浄方法がある。
久しぶりに自分の作品と対面できて嬉しい。

金属は磨くことによって、以前と全く同じ輝きを得ることが出来る。つまり、定期的にメンテナンスをしていおくと、良い風合いだけを残して、ずっと綺麗なままで着け続けることができるということなのだ。それは、私たちが美容院に行ったり、ヨガをやったり、あるいは部屋の模様替えをやったりして、自分のなかをリフレッシュさせる作業に似ている。適度なメンテナンスは私たちの集中力を持続させる。

デザインに優れ、強度を保った、本当によいジュエリーは使う人に愛され、百年でも存在しうるものだと思う。

少しずつ、状態をメンテナンスすることって、ジュエリーに関わらず、どんな局面でも大事ですよね。出来ればこのまま、ずっと良い状態をキープし続けたいですもんね。

深夜、お客様から嬉しいメール。
穏やかで、キラキラとした状態が、いつもその先にあると信じていたい。

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by kei-jewellery | 2010-10-20 23:35

東の風

朝、ビーチまで行く。
沖の瀬を見ると、白波が左から右にシフトしていくのが見える。台風のうねりが東からやってきているのだ。
ここ、中間はいつもどおり穏やかな雰囲気を纏ってはいるけれど、東側の海岸には徐々に強いうねりが押し寄せてくるだろうことが予想できた。
朝夕はずいぶん冷え込んでくるとはいえ、島の日差しは強く、海面に反射する光が眩しい。海に反射する光は温度を持ち、僕の体を火照らせる。光は体を通過しているのだろうか、太陽から何かを得たような気分になる。

午前中、個展後の発送準備を。作品を磨き直し、チェーンの長さなどを合わせる。つけて頂くときに、最高に状態にしていたい。

なんだかんだで、夕方。Kやんからメール。やはり、島の東側にうねりが届いているらしい。
ここからは、久々に感覚のみの行動。
Kやんと一緒に海。そして尾之間温泉。夜は、今日屋久島に着かれたFさん、AちゃんそしてKやんカップルとともにお好み焼き。
屋久島なのにお好み焼き。お付き合い頂きましてありがとうございます。とても楽しい夜でした。誰もやったことがないことにチャレンジされているFさんの言葉にはとても深いものを感じ、凄くカッコが良かった。
その道にレールがないのなら、レールを引いてしまえばいい。最近、僕がずっと考えていたことと、僕の中でシンクロした瞬間だった。

みんなが帰ったあと、やけに静まりかえって少しだけ広くなった部屋の中で、Fさんから頂いた写真集〈MITSUHIDE FUNAKI NORTH HAWAI〉のページをめくった。
約六ページにわたるイントロの文章をじっくり読んで、開いた写真に僕は釘付けになった。写真って凄いなと思った。一枚の写真に氏の思いが詰め込まれている。それはハワイの雄大な大地に気持ちよくカーブする道があって、そこを一台の車が走っている写真だった。そこには氏の感じる空気があった。

あまりにもじっくりと鑑賞しすぎて、最初の三ページでいっぱいいっぱいになる。こんなに素晴らしい作品があると、救われた気分になって、テンションが上がってしまう。

明日はどんな風が吹くのだろうか。半月の夜、空一面の鱗雲が秋を感じさせる。
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by kei-jewellery | 2010-10-18 00:35

個展を終えて

11日に無事個展を終えました。
本当にたくさんの方々に来て頂けて嬉しかったです。ありがとうございました。

こうやって、僕は作品を通してヒトと繋がっていたいんだなと実感することが出来ました。今回のような経験や出会いが、また僕の作品に影響を与えていくのだろうと思います。僕の作品のエッセンスはやはり、僕自身なんだろう。それを十分に表現出来るように、もっともっと技術をつけていきたいと思いました。

これからの作品も楽しみにしていて下さいね!
みんな、本当にありがとう。

そして、僕は今日、屋久島に帰ってきました。
こちらに着いてみると、意外と大阪よりも涼しく感じられます。
山が近いからでしょうか、夕方になると結構冷え込みます。

明日から、早速、海をモチーフにした作品の制作に取りかかる予定です。
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by kei-jewellery | 2010-10-15 22:29

たこ焼き屋で四時間

個展四日目。今日から折り返し。朝から雨。横殴りの強い風。
なんやねん、雨かよ、と少しテンション低めの僕。
圭さんの作品って、雨の雰囲気に良く合いますね、という友達の一言に救われた。
雨は屋久島のシンボルで、僕の大きな見方なんだ。

夜、ギャラリーを閉めてから、友達と南船場のたこ焼きやに。B型二人とO型二人の会合。何の気兼ねなく、だらだらと時間は過ぎる。ビールとたこ焼きで気がつけば四時間が経っていた。
O型の一人は終電を逃し、もう一人のB型と夜のミナミにくりだしていった。

雨はすっかりやんで、あたりには気持ちの良い緩やかな風が吹いていた。
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by kei-jewellery | 2010-10-10 00:20

kei nakamura jewellery exhibition

個展初日。朝、搬入の運送屋さんの電話で目を覚ます。寝坊。驚いた。

さすがにたっぷり寝ただけあって、頭はすっきり、冴えていた。

快晴。昨日までの頭痛もすっかりなくなり、気持ちの良いスタートを切ることができた。

開始時間の前からたくさんの方々に来場いただく。すごく嬉しい。

みんなありがとう。マイお地蔵さんありがとう。

またあした。

ありがとう。
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by kei-jewellery | 2010-10-06 21:57

良い兆候

再び、大阪へ。

朝早く、海にはいる。2週間ぶりの海だったけれど、もっともっと長く、本当に久しぶりに思えた。思っていたよりも水温が高い。相変わらず誰もいない中間の浜には北よりの冷たい風が吹いていて、気持ちが良い。いつものように、うねりを掴み、また沖へ戻る。繰り返しやってくる、つるりとした波を観ているうちに、何故か僕は感動してしまい、少し泣きそうになってしまった。いつもとは何も変わらない中間の海。変わっていたのは僕の方だったのだろうか。海はときどき、僕を映す鏡になる。個展を直前に控え、相当気持ちが高ぶっていたのだろう。もう少ししたら上がろうかな、と思っていたところにKやん到着。すれ違いざまに少し言葉を交わす。最近、朝が涼しくなって起きれんわー。一言だったけれど、Kやんの言葉を聞いて少し救われたような気がした。

海から上がり、出発に準備をしているところに、家の前の土地の持ち主がやってきた。
「なかむらさんー、バナナ、取ってもらってもいいですよー。」と、持ち主。
「えっ」僕は絶句する。「マジですか。」「二つともですか。」
「うん。二つともいいですよ」そう言って、持ち主は笑顔で帰って行った。
よい兆候だ。凄くよい兆候だ。昨日、マイお地蔵さんに会いに行ったのが良かったのだろうか。大阪に持って帰ろう。
明日から大阪での個展。たくさんの人、そして未来と繋がりたい。
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by kei-jewellery | 2010-10-05 10:43


ケイ ナカムラ ジュエリーは屋久島発のジュエリーブランドです。作家・中村圭がジュエリーと写真と文章で、日々の美しさをお届けします。しずくギャラリーとホームページにて、作品を観て頂けます。


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